「キャリアアップ助成金の期限は3月31日」とAIは答える。社労士5人に見せた
5人とも同じところを直しました。期限より先に終わるからです。
助成金・補助金5分
この記事の効能書き
- 読む人
- 年度内に助成金を申請するつもりでいる人事・経理の担当者
- 分かること
- AIの回答が「制度としては合っているのに実務では使えない」理由と、いま確認すべき順番
- 分からないこと
- あなたの会社が今年度の枠に間に合うかどうか。そこは申請先に聞いてください
AIに助成金の締切を聞くと、たいてい年度末の日付が返ってきます。制度の説明としては間違っていません。それでもこの回答のとおりに動くと、まず間に合いません。
GPT-5.2 の回答
申請期限は2026年3月31日です。年度内に申請すれば受給できます。
日付は制度上の期限として合っています。ただし実務では予算上限に達した時点で締め切られます。年度末まで空いている前提で計画を組むと、11月の時点で終わっていた、ということが起きます。
同じ回答を5人の社労士に見せました。全員が同じ箇所を直しました。「日付が違う」ではなく「日付だけ見ても意味がない」という直し方です。AIの回答は事実として誤っていないので、事実確認では引っかかりません。ここが厄介なところです。
「間違っていないが使えない」がいちばん多い
Personsに溜まっている助成金まわりの判定を数えると、誤っているより条件付きで正しいのほうが多く出ます。AIは一般論として正しいことを言い、実務で効く条件だけを落とします。落ちるのはたいてい、締切・上限・順番の3つです。
編集部「もっと正確に答えて」と付け足しても、落ちた条件は戻ってきませんでした。落ちているのは正確さではなく、現場での順番の知識なので、当然といえば当然です。
順番を間違えると、期限に関係なく落ちる
期限より先に確認することがあります。計画届を出す前に採用してしまうと、その人は対象外です。すでに採用した人を後から対象にできるという回答をAIが出すことがありますが、これは危険です。締切に間に合っても支給されません。
この指摘は3人が独立に書いています。判定が割れていないので、条件としては固いと見ていいところです。
いま確認する順番
5人の回答から共通していた順番だけ抜き出すと、こうなりました。1. 今年度の枠がまだ残っているか(期限ではなく枠)2. 計画届の提出が採用より前になっているか 3. 就業規則の改定日が要件日より前か。日付の確認は最後です。
AIの回答が悪いというより、AIには「どれから確認するか」を持っている理由がありません。順番は現場にしかない情報です。
この記事のもとになった検証
記事のために書き下ろした文章はありません。上のAI回答と訂正は、Persons に残っている検証から引いています。条件の全文はこちらで読めます。
訂正した人
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あなたの場合は、どうですか。
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